キハラは今日も

自閉症スペクトラムのアラフォー男が今日も何か言っています。

書くことが苦手な小学生のシャープペン使用について

人に聞かれたので調べてみたまとめ。

字を書くのが苦手で、色々試行錯誤した結果シャープペンが本人にとって使いやすいと分かった。そこで、学校で使いたいと思ったけれど、小学校はシャープペンを使わせない方針で、従来通り鉛筆を使っているということです。

個人的には、本人が使いやすい物を使えば良いじゃないのと思うのですが、そういうことにも行かないらしい。面倒くさいですねぇ。

埼玉県教育委員会のサイトから。

「理解と支援のための知恵袋」からの抜粋です。あわせてご活用ください。

「行動面」、「学習面」、「人とのかかわり」の3つのジャンルに大別し、その子が「困っていること」ごとに、関連するページを示してあります。「困っていること」の背景や、支援の手だてを探る際の「入り口」として、ご活用ください。

教室にこんな子はいませんか - 埼玉県教育委員会

沢山のPDFがあるページなのですが、行動編の3番が「書くことが苦手である」というPDFになっています。その9ページ目に

筆記具は、見やすく使いやすいものを使います。鉛筆は、4Bや6Bの濃いものを使い、線が細くなりすぎないよう、芯を尖らせ過ぎないようにします。濃い鉛筆は芯がやわらかく減りやすいのが難点です。線の太さが均一になる、芯が太いシャープペンシルなどが使いやすい場合もあります。鉛筆よりもサインペンの方がはっきり見えるので、サインペンを使うのもよいです。

(強調は筆者) 

とあります。芯が減ることもあるし、芯が折れることもあるので、均一な太さの線で書くためにはシャープペンに圧倒的なアドバンテージがありますね。

鉛筆推奨派は、シャープペンは芯が折れやすいことを指摘します。でも、鉛筆は芯が折れると太さが変わり、シャープペンは芯が折れても太さが変わらない。今は芯が折れないことを売りにしているシャープペンもあります。

しーたさんの著書から。

アスペルガー症候群当事者の漫画家、しーたさんの著書のなかに、シャープペンについて書いてありました。

books.google.co.jp

リンク先で内容がプレビューできます。39ページ最後から40ページにかけてがその部分です。

鉛筆の先がすぐ丸くなってうまく字が書けずにいる子供にシャープペンを渡すと、猛烈な勢いでかけるようになったというエピソードです。発達障害についての本ですが、このエピソードの子供は発達障害ではないようです。

ブログ記事から。(tenchanさん 看護師?)

はっきりと職業などは分かりませんでしたが、小学校低学年についての子育て情報を沢山書かれています。

genkininarou.info

◎持ちやすい太めのグリップのシャープペンシル(筆圧のコントロールが上手くいかず鉛筆だと上手く書けない場合もあります)、良く消える消しゴムなどを 本人とよく吟味してお気に入りの筆記用具をみつけましょう。

筆圧によって鉛筆だと書きにくい場合。というのがよく分かりませんが、芯が折れたりと言うことを指しているのかも知れません。芯が折れるという問題については、最新のシャープペンは芯が折れないので、シャープペンで解決ですね。

まとめ。

他には見つけられませんでしたが、子供の感覚は大人以上に多種多様でしょうから、鉛筆が手に合わない子もいるだろうと思います。実際に、シャープペンにしたら成果が出たという話も紹介されていました。

学校としては、シャープペンを使わせたくない理由が色々あるのでしょう。でも、シャープペンも色々な種類があります。芯が折れにくいシャープペンもあります。線が薄いことを気にするなら、2Bの芯を使えば良いですし、太さも0.9mmや1.3mmなどバリエーションがあります。

目の前の子供がどうやったら快適に勉強ができるかを考えて、柔軟な対応をしてくれたら良いのになぁ…。